家では田舎で過ごす準備を整えます。
今回は、やはり荷物が多めです。
もうそろそろ家を出ようかと言う時でした。
お節を買ったデパートから電話が入ります。
料亭のお節でしたが、黒豆を入れ忘れたと言います。
もう田舎へ行くので、家にはいないと伝えました。
すると、なんと田舎まで持って来ると言うのです。
デパートとしては、そのままにしておくことは出来なかったのでしょう。
叔母を迎えに行き、田舎へ向かいます。
良いお天気に恵まれて、西都から見える山々もくっきりと見えます。
田舎の家はしっかりと冷えていて、家中の暖房器具に加え、夫にストーブを入れて貰います。
人のいない家は、それでなくても寒いものです。
日が沈み、暗くなって来た頃、デパートからの車が来ました。
たった一瓶の黒豆のために、わざわざ山奥までの配達です。
きっとデパートでは大騒ぎだったと思います。
やっと部屋が暖まりました。

ニコは叔母の腕の中で、ご満悦です。
