車に積み終えて、カートを戻そうとしていた時でした。
私の名前を呼ぶ人がいます。
ニコニコしながら、若い女性が私の方に歩いて来ました。
心当たりの無い、知らない人です。
首を思い切り傾げて、彼女を見ます。
「わたし、わたし〜〜」と言う彼女。
ダンススタジオで仲良くしていたメンバーでした。
マスクをしているとは言え、全く様子が違っています。
茶髪に、眉も明るい茶色に塗られていて、別人のように見えました。
「なんだ、グレちゃったの?不良になっちゃったの?」と笑います。
学校の先生だった彼女は結婚で辞めてしまい、今だけのファッションを楽しんでいるとのことでした。
髪の色を変えただけで、女性は変わるものだと思いました。
違った自分を発見出来るのは、楽しくてワクワクすることだったに違いありません。
羨ましいくらいの変身ぶりでした。
すやすやとよく眠ります。

どのおもちゃで遊ぼうかしら?
