ニコの一声

夜中は、一応、何事も無く過ごせました。
けれども、起こされたのは6時15分。
私にとっては辛い時間です。

ニコの一声で起きなければなりません。
小さな体で、一番、偉そうです。

カーテンを開けた外の風景は曇り空です。
はっきりしないお天気に、ぼんやりした私の頭。
シンクロしています。

ご飯を食べ、身支度をします。
誰にも会わないけれど、お化粧すると、体のスイッチが入ります。
一通りの午前中の家事が済みました。

そして、私はたまらずに、ソファにゴロリ。
部屋の中で歩き回るニコの小さな足音が聞こえます。


今日はよく歩きます。
ドギードアからうかがっているモナ。


昼間は暖かい日でした。

ゆっくり

村では時間がゆっくりと過ぎて行きます。
最初は戸惑っていましたが、流石に４ヶ月くらいになったこの頃は慣れました。

前日、思い付いたやるべき事をアプリにメモして置きます。
たった一つ二つですが、気付けば夕方です。
街に住んでいた時には、どうしていたのかと思います。

車で何箇所かを回り、買い物をしたり、叔母の用事をしたり、雑事をこなしたり・・・。
家と外を何度も行ったり来たりしていました。
モナとニコの散歩もあります。
帰宅したら、晩御飯を作って、ようやく椅子に座るのです。

それこそ、1日があっという間でした。
でも、こんなゆっくりの生活でも、1日がすぐに過ぎることが分かりました。


昨日よりも暖かく感じます。


今夜は夫が留守です。
お願いだから、体調を崩さないでね、ニコちゃん。

感染警報の延長

コロナ禍で、施設に入っている叔母と面会が出来ません。
お正月が明けてから警報が発令されたので、ほぼ３ヶ月になると思います。
その間、会えたのは一度だけです。
ワクチン接種に病院に連れて行ったのが最後です。

新しく買った洗濯機を使いこなしているのかなど、部屋の様子もチェックしたい所です。
何より、叔母は髪が伸びたことが気になるようです。
施設の皆さん、全員が、同じ境遇にあるのだからと、叔母を宥めます。

今日は夫に頼んで、たくさんの荷物を施設に運びました。
来月の薬のカレンダーが一番大事です。
気分転換に、普段は飲まなかったカフェオレなどの飲み物も含めて、数種類を用意しました。
手作りの糠漬けや惣菜に加えて、日用雑貨も入れます。
たくさんの荷物になりました。

夕方のニュースで、宮崎の感染者が再び、300を超えたと言います。
また警報の解除が伸びてしまいます。


なかなか叔母に会えないね、ニコちゃん。


今日はずっと雨の日です。
スカッと晴れた日にはなりません。

調子の良い日

夫が帰って来た夜を迎え、ゆっくりと寝ることが出来ました。
ニコも落ち着いています。

でも、ここ数日の睡眠不足のせいか、疲れが取れていない気がします。
今日もお昼寝をしっかりするぞーっと、午前中から楽しみにします。

アイロン掛けをしたり、掃除をしたり、小さな家事は際限なくあります。
とりわけ、朝食後の掃除はすっかり習慣になりました。
どうも、私はルーティーンを作るのが好きなようです。

そういえば、子供の頃、1日のスケジュールを細かく作るのが好きでした。
細か過ぎて、達成したことは一度も無かったように思います。
それを守っていたら、今頃、違う人生を送っていたかもしれません。

お昼、ニコがドライフードを見向きもしません。
何度もトライしましたが、ダメです。
缶詰のフードを取り出して、肉団子風に小さく小さく丸めます。
それを、ニコの口に入れると、ちゃんと食べることが出来ました。

夜は夜で、ドライフードをしっかり完食。
今日は調子が良さそうです。


お昼寝の時間、熟睡中です。


夕食のお刺身が気になります。


ニコも、待ち遠しい様子。
食欲があるのが、何より嬉しい。

村の投票率

ニコに起こされたのは、6時25分。
勘弁してよ〜と思いながら、ニコの所へ駆けつけます。
夫が留守をしていた二日間は、超睡眠不足です。

ひとりと2匹で朝食を済ませ、掃除機を手にします。
デッキで朝日を浴びながら、幸せのホルモン、セロトニンが出ているのを期待します。
でも、夜もニコのおトイレと眠りを待つと、結局、遅い時間になってしまいます。
セロトニンは、有効活用されること無く消えていくのでしょうか。

お昼寝どころか、午前中、ソファに横になります。
しばしの睡眠を確保します。

うとうとしていると、村内放送が聞こえて来ました。
どうやら今日は選挙の日です。
投票率を、逐一、報告しています。

「男、6?パーセント、女、6?パーセント・・・」
えーーー！まだ9時を過ぎたばかりです。
半数以上が、朝に投票しているようです。

放送は、数時間ごとに、投票率を報告して来ます。
恐ろしや・・・。
過疎の村では、誰が投票しなかったのか、すぐに分かるのかもしれません。


午後、買い出しドライブのお付き合いでした。


ニコちゃんも、ご苦労様

選挙カー

昨日から夫が留守をしています。
ニコの状態が悪くならないかと、少し心配です。

昨夜は何事も起こらず、過ごすことが出来ました。
ニコがベッドに入ったところで、私も寝ることにします。

寝ていても、どこかで気になっているのか、ふと目が覚めます。
そっとニコの様子を伺います。
ベッドの上で起きてはいますが、静かです。

ニコの鳴き声で目覚めたのは、7時。
もう少し寝ていたいところですが、夫は毎朝、6時頃までには起きています。
その習慣があるのかもしれません。
ニコにとって、7時は遅い時間です。

熟睡していたモナも起きて来ました。
みんなで朝ごはんです。

午前中はずっと激しい雨です。
眠さに負けて、ソファに転がります。

ふわふわと寝ているところに、叫ぶような男の人の声で、飛び起きます。
激しい雨に、村の警戒注意報でも発令されたのかと思いました。
声は外から聞こえて来ます。

頭にスピーカーを乗せた車が見えます。
選挙カーでした。
激しい雨音に負けじと、候補者とウグイス嬢が交互に声を張り上げています。
ご苦労様です。


田舎の家に住んで以来、急接近しているモナとニコ。


可愛いシーンが何度も見られるようになりました。


久しぶりにマラスキーノチェリーのケーキを作りました。

夜中の徘徊

ふっと目を覚まします。
時計は3時前です。

トイレのついでにニコの様子を見ると、ベッドにいません。
さては、徘徊中でしょうか。
早速、おトイレの跡を発見。
寝ぼけたままの始末です。

ニコに起こされて、7時半の起床です。
テーブルには夫のメモが残されています。
ニコがトイレをしていないことが書かれています。
それもそのはず、夫が起きる3時間前に、すでにニコ様の御用はお済みです。

毎回、寸断される眠りです。
お昼寝は、私にとって、大変貴重な時間になりました。

お昼ご飯を食べた後、いそいそとソファにゴロリ。
モナとニコも、それぞれのベッドにゴロリ。
夜に、こうして熟睡してくれたり良いのに、なかなか飼い主の思い通りに行きません。


ニコちゃん、夜はしっかり寝よう！


モナは毎晩、朝までぐっすり。

満開のバルカン

昨夜はほんの少し、ニコの体調が悪く感じました。
深夜の徘徊と鳴き声に悩まされるまではありません。
明け方、おトイレに起きたニコの鳴き声で一度だけ起こされます。
それだけで済みました。

朝は、強制的にニコに起こされました。
もう少し寝ていたかったのにと思いつつ、諦めの境地です。

晴れだと言っている天気予報なのに、外は曇りです。
な〜んだと思っているうちに、日差しが入って来ました。
お天気の悪い日が続いた後の太陽が眩しく輝きます。

このところの悪天候にもめげず、バルカンの花が満開です。
一つも花を散らすことなく、頑張ってくれました。

一方、我が家の八重桜は、まだまだ開花は先のようです。
村にはいろいろな種類の桜が咲き誇り、美しい姿を見せています。
植物に疎いので、桜の種類も見分けられませんが、村が華やいで見える季節になりました。


この静かで平和な村が当たり前だと思っているのに、そうでは無い世界があります。


今、私たちは幸せです。

雨に打たれて

冷たい雨が降ります。
満開になったバルカンは、冷たい雨にひっそりと耐えます。


寒いので、ニコをデッキに出そうかどうしようかと迷います。
運動してくれると、食欲が出るので、やっぱりデッキに出しました。
床に置いた途端に、一生懸命、歩き回るニコです。

そのお陰か、お昼ご飯はしっかり食べることが出来ました。
運動は大事だと思います。
分かってはいるものの、飼い主は、田舎に引っ込んで以来、全くの運動不足です。

グループLINEに、見事なミモザの花の画像が届きました。
私にとっては、ミモザは身近に無い花です。
びっしりと詰まった黄色い花がそれは見事です。

春らしい景色ですが、今日はどこもお天気が悪そうです。
冬は良いお天気が続いたので、ちょっと残念な気持ちがあります。


寝る準備です。


お先に、お休み中。

平穏な夜

昨夜はニコの症状が安定していて、夫も私も、起こされることも無く寝ることが出来ました。
最近のニコは、ずっと調子が良かったので、すっかり安心していました。
でも、やっぱりかなりの老齢です。
急激な状態の変化が起こるのを覚悟しなければなりません。

昼間のニコの様子は、普段と変わりません。
デッキを歩き回り、食欲も普通です。

午後から、お天気は回復したものの、晴れるとまでは行きません。
先日は夏日だったのに、春としては寒い日になりました。

お昼のニュースでは、東京はみぞれのようです。
丁度、その時、妹からLINEが入りました。
吹雪だ！と言います。
季節外れの雪に、桜もびっくりでしょう。

夕方、外が騒がしいと思ったら、村長の選挙カーでした。
ウグイス嬢と言うには、ちょっと年配の女性の声が村に響きます。
選挙カーは、ずっと停車したままです。
きっと村中が知り合いなので、何かとおしゃべりがあるのかもしれません。
長閑な村の選挙風景です。


今にも眠りそうな目です。


目を開けてますが、寝ています。

長い夜

寝ようかと思う時間に、毎回、ニコのトラブルがあります。
物音がするので、ニコを見ると、痙攣しています。
慌てて抱き上げ、すでに寝ている夫を呼びました。
病院から貰ってきた座薬を入れます。

痙攣はすぐに治りましたが、ニコは落ち着きません。
いてもたってもいられない様子です。
それなのに、足に力が入らず、歩くことが出来ません。
以前、症状が起こった時と同じパターンです。

一緒にベッドに寝ても、鳴き始めます。
居間に戻しても、しばらくすると鳴き始めます。
居間と寝室を行ったり来たりする夜です。

時計がボーンボーンと4時を知らせた時が限界でした。
疲れ果ててベッドに入ります。

そんなニコでしたが、朝はしっかりフードを食べたと言います。
日中も問題無しです。
普通に歩き回ることが出来ました。
でも、流石に疲れ気味です。
今夜は飼い主を寝かせてください、ニコちゃん。


モナがベッドをくちゃくちゃにします。

ニコをかまってばかりいるからでしょうか。

お花見ドライブ

連休なので、買い出しは遠出することにしました。
いつもは宮崎方面ですが、人吉に行きます。

山道は、いろいろな種類の桜が咲いていて、春を満喫できます。
あちらの山、こちらの山、道の脇にも、ピンクの花が優しい姿を見せます。
日本人は本当に桜を大事にして来たのだと、改めて思います。

お花見に出かけるつもりは無かったのに、車の中から十分楽しめます。
来週あたりは、ソメイヨシノの出番でしょうか。

道の駅、人吉の駐車場で、昼食にします。
モナとニコに食事をさせてから、飼い主はお弁当を広げます。
外で食べるお弁当の美味しいこと。

折角、外に出したのに、ちっとも歩かないニコ。


青い空と美しい桜を背景にパチリ。
白内障気味のモナには、眩しいお天気です。


前回、人吉に行った時に見つけたパン屋さんに向かいます。
ここは私のお気に入りになりました。
お惣菜系のパン屋さんが多い中、ここはデニッシュやクイニーアマンなどの甘いパンが豊富です。
トレイに二つ分、買いだめします。
帰りにスーパーに寄って、今日のドライブの目的は果たしました。

休日の仕事

毎日、ニコに眠りを寸断されます。
昨夜は、明日は遅くまでしっかり寝る！と夫に宣言しました。
お陰で、深夜も早朝も起きることなく、熟睡出来ました。
疲れが溜まっていたのかもしれません。

朝、起きると、夫はすでに庭にいます。
庭に蔓延っているフキを、引き抜く作業です。
フキは地下茎が連なっているので、大仕事です。
おまけに、大きな石がゴロゴロと出て来ました。
クワを振り上げて頑張ってくれました。

昨日とは違って、グッと気温が下がりました。
寒さに負けずにニコはデッキを歩き回ります。
ご飯前の運動は、ニコの食欲に影響するような気がします。

午後は、夫はデッキのドアの修理です。
観音開き戸は重さでだんだん下がって来て、下り壁の中央がV字に少し開きました。
大工さんに相談したのですが、ドアを削ると言うので、やめました。

夫が、L字金具をドアの四隅に付けて、固定します。
まるで、城門のようなイカつい様相ですが、黒く塗ったので、気にはなりません。
夫の足元では、ニコがチョロチョロと歩き回ります。


すでにご飯を終えたモナ


椅子に守られて、ニコは食事中


狙っているのはモナ

4時半のワン！

ニコが「ワン！」と呼ぶ声で目覚めます。
時計は4時半。
外はまだ真っ暗です。

ニコがポツンとボールの前に座っています。
水が入っているはずのボールは空っから。
「水が無い！」と怒ったようです。

後ろ足を支えると、私の手に体重を載せて、水を飲みます。
小さいけれど、ニコの重さを手に感じます。
愛しい重さです。

しっかり飲んだ後は、ベッドにそっと入れます。
私もそっとベッドに入ります。

今朝は久しぶりにまとまった雨でした。
風が無いので、荒れた景色には見えません。
雨は真っ直ぐに降りて来ます。
激しい雨なのに、静かな風景です。


午前中、仲良く寝ています。


夕食前の運動です。
よく歩くと、食事もちゃんと摂れるような気がします。


窓ガラスを拭いている私を、ずっとそばで監視していました。

昨夜の地震

昨夜の地震はびっくりしました。
東日本大地震がまた起きたのかと心配になります。
調べると、東京も震度4です。
すぐに妹に電話すると、かなり揺れたと言います。

地震は逃げ場が無いので、本当に恐怖です。
実際に体験すると、教訓など吹き飛んで、パニックになると思います。

いつも、早朝に出かける夫がテーブルにメモを残します。
モナとニコの朝の状態が書かれています。

今朝は、ニコがベッドから出られずに、おトイレの失敗があったようです。
ふかふかのベッドから中綿をかなり出して、かなり低くしたつもりでした。
ベッドの出入りはラクになったように見えました。
それでも、寝起きは体が動かしづらいのかもしれません。

まだ動けるニコにとっては、厚みの薄いベッドが良いようです。
それぞれの段階の応じて、介護を考えなければなりません。


今日は少し気温が下がりましたが、暖かい陽気です。


ドアを開けていると、ニコもずっと歩きます。
デッキでの時間が増えました。

初ウグイス

3月なのに、気温がぐんぐん上がります。
山奥では寒暖の差が激しくて、平地よりも日中は暑くなります。
日が落ちると、途端に気温が下がります。

3時前、デッキの温度計を見ると、なんと29度！
夏の気温です。

昨日、咲いたバルカンの花は、追いかけるようにたくさんの蕾が開きました。
初ウグイスの声も聞こえます。
ウグイスも、この暑さにびっくりでしょう。

漬物や佃煮が食べたいと言う叔母の要望に応えて、夫が施設に届けました。
夕方、叔母から、ありがとうと言う、LINEが入りました。

LINEの使い方など、すっかり忘れていると思ったので、びっくりしました。
今、LINEを開いている内にと、急いでニコの画像を数点、送ります。
ニコを抱きたいと返事が返って来ました。


ニコ、何を考えているのかしらと妹が言います。


回り込んで、ニコの顔を見ました。


モナちゃん、熟睡です。

バルカンの開花

朝の掃除をしながら、庭を眺めます。
バルカンのつぼみがパンパンに膨らんで来ました。
今にも咲きそうです。
今年は早いような気がします。
ここ2、3日、気温がグッと上がったせいでしょう。

2ヶ所のドアを開けて、外の空気を入れます。
家の中よりも、外の方が暖かいくらいです。

気付けば、私の鼻水問題は解消されています。
もう花粉のシーズンは終わったのかもしれません。
喜ばしいことです。

夕方、ふと庭に目をやると、バルカンの花が開いています。
数時間後の状態の変化に驚きます。
週末だけしか田舎の家に来なかった時には、分からなかった変化です。

庭に出て、バルカンの花を撮影しました。
濃い青空に、赤い花が映えます。


庭のあちこちに、黄色い水仙が咲き誇っています。


夕方、ニコちゃんのウォーキングが始まります。

春なのに

早めのお昼にして、街へ出かけます。
暖かいと言うよりは、暑い日になりました。

薄いブラウスに軽いジャケットを羽織りました。
でも、ブラウスで十分です。
昨夜は暖房していたのに、一気に初夏の気温です。

街では、新築の家に入れる電化製品をオーダーするつもりです。
最近の不安定な世の中の状況を見ると、早めに確保して置きたいと思います。
入居できる段階になって、在庫が無いとなれば、最悪です。

輸入壁紙も手に入るのかが不安です。
国内メーカーのトイレさえ、納期に時間が掛かるそうです。

買い物を済ませた後、家の様子を見に行きました。
何台も車がぎっしりと駐車場に入っています。
いろんな業者さんが来ているようです。

今は屋根を葺いている段階でした。
家らしくなって、ワクワクします。


ニコのフードを狙っているモナ。


柄の部分を夫がふざけて差し出すと、パクリ！


ニコちゃん、買い物のお付き合い、ご苦労様。

Uターン

朝、5時半にニコに起こされます。
居間で寝ているニコはオシッコをしたと知らせたのでした。
後始末をして、寝室に戻ります。

モナはまだぐっすりです。
私が起きても、微動だにしません。

モナが起きた気配とアラームの音で渋々起きます。
夫のいない朝は寝不足です。

掃除をしたり、家の中の片付けをしている頃、夫が帰って来ました。
モナは尻尾をふりふりお出迎えです。
ニコはデッキをひたすら徘徊中です。

高校時代の友人とLINEグループを作って仲良くしています。
今はあちこちに散らばっている友人たちです。
そのメンバーの1人が長く住んでいた関東から、夫婦で宮崎に引っ越したと報告がありました。

親戚やご夫婦それぞれの実家のご家族は心強いことでしょうが、お子さんたち、お孫さんたちと離れることになります。
余生を故郷の宮崎で過ごすことは、大変な決断だったと思います。


なんで、カメラを向けるの？と言わんばかりの目つきです。


ニコちゃんは、歩き回って疲れました。

烏の巣

夫が留守をしているので、モナとニコの朝ご飯の世話があります。
朝早い時間にアラームを設定して寝ました。

ところが、寝て1時間後、なぜか目が覚めます。
ニコの様子を見ると、動き回っています。
おトイレをしたようです。
一仕事を終え、またベッドに倒れます。

体は睡眠を欲しているものの、アラームは無情に鳴ります。
ぼんやりした朝の始まりです。

ロールカーテンを引き上げると、まだ薄暗い村の景色です。
朝食後、掃除機を取り出しました。
すっかり朝の習慣になりました。

デッキから、向かいにある電柱に目をやります。
先日、この電柱に烏の巣を見つけました。
カラスが何時間も電柱に止まっているのが不思議でした。
その下の方に、モヤモヤした黒っぽい塊があります。
これが巣でした。

一昨日、この巣の中にカラスがいて、そこから飛び立って行きました。
それ以来、烏は巣に戻って来ません。
もしかしたら、雛が巣から飛び立つ瞬間を目撃したのでしょうか。

烏の巣を見るのも、カラスが巣の中にいるのも、初めて見る経験でした。
刺激のない村の生活ですが、新しい発見があります。


昼間は暖房の要らない、本当に暖かい1日でした。


午前中も午後も夕方も、デッキでよく歩きました。
どうか、夜はしっかり寝て下さい。

2時46分のサイレン

村にサイレンが鳴り響きます。
時計を見ると、中途半端な時間です。

はっと思い当たりました。
東日本大震災のサイレンです。
1分間のサイレンの間、私も心静かに黙祷します。

私たちにも、いつやって来るか分からない災害です。
その時が来て、果たして生き延びられでしょうか。
きっとパニックに陥ってしまう気がします。

今朝、ニコが失敗してしまったベッドや毛布やカバーを、何度も洗濯機に掛けました。
おトイレでベッドから出たかったのに、体が埋もれてしまったようです。

厚みのあるベッドは、足の踏ん張りが効かなくなった老犬には出入りに困ることがあります。
だからと言って、痩せてしまった体に硬いベッドは可哀想です。
ベッド選びにも苦労します。


ランチタイム。
顔を上に向けないと抜けた歯の隙間からこぼれてしまいます。


ほとんどベッドから落ちてますが・・・

レピーター

田舎の家では、電波の入りが悪くて、携帯の音声が途切れます。
電波マークも1本の表示だけです。

夫が知人に相談したところ、今日、工事の人に来て貰えることになりました。
午前中、工事の時間規制のある山奥まで、はるばる車がやって来ました。

アンテナの増幅機をデッキの網戸の側に設置して、部屋の中には、ルーターのような機械が入ります。
後で調べると、この四角い箱の名称は「レピーター」と言うようです。

電源を入れたところ、iPhoneに4本の棒が立ちました。
この家では初めてです。
途切れ途切れになっていた音声が、ちゃんと聞こえると思うと嬉しくなります。
これからは夫もストレス無く話せます。

もっと早く知っていれば良かった・・・。
仕方が無いと諦めていたのです。


田舎の家で過ごすようになって、こんなモナとニコを頻繁に見るようになりました。


飼い主はとてもとても嬉しく思います。

6時半

モナとニコの、朝のお世話をしてくれる夫がいません。
7時にアラームしていたのに、6時半前に目が覚めました。
私にしては、とんでも無く早い朝です。
ニコを気にしている部分があって、目覚めたのでしょう。
睡眠不足の頭と体を抱えて、ベッドを出ます。

モナはまだ熟睡中です。
そっと寝室を出て、まずはニコのトイレの始末をします。
カーテンを開けても、まだ朝日が見えない村の景色です。

起きて来たモナとニコの朝食が始まります。
私もコーヒーとドーナッツで、テーブルに付きます。
寝不足でさえ無かったら、気持ちの良い朝です。

朝日が当たると、窓ガラスの曇りが気になります。
アルカリ電解水のスプレーとマイクロファイバークロスとスクイージーを手にします。
スクイージーを窓に当てて行くと、水が薄い茶色になって落ちて行きます。
やっぱり汚れていることを実感します。

でも、ここからが窓拭きは大変です。
拭いても、体を離して遠くからガラスを見ると、やっぱり曇っている部分が残るのです。
窓の拭き方をネット検索しても、そこまでは書いてありません。
気になるなぁと思いながら、外の景色を眺めます。


夕飯をハムハムと食べて行きます。


今日は調子良く食べてくれました。


最近、距離の近いモナとニコです。

ひとりと2匹の日

家の前の山桜はそろそろ見頃を終えようとしています。
早くも他の桜へバトンタッチする時期を迎えました。

でも、スギ花粉はまだまだ終わろうとしていません。
今日も鼻水から始まる1日です。
町と山の生活が違うと感じるこの頃です。
花粉の季節が早く終わって欲しいと、杉の茶色い色を見ながら恨めしく思います。

夫は夜遅くの会合があるので、今日はお泊まりです。
留守だからと言って、主婦の私はゆっくり出来るとは限りません。

高齢になったニコの世話は、小さくてもノンストップです。
特に夜になると徘徊が始まるので、落ち落ち寝ていられない日があります。
今日は、すんなりと寝ていてくれると助かるのですが、どうでしょうか。

ニコの薬は、夫の係です。
夕食後、飲ませてなかったことに気づき、慌ててニコを抱き上げます。

水で溶かした粉薬を注射器で口に入れます。
「いやーーー！」と顔を背けるニコ。
戦いです。


昼間は良く寝てくれるのですが・・・


気配にすぐ目覚めるモナ。

家の修理

デッキに入るドアが、中央に向かって少し傾いています。
こんな山奥の村に大工さんがいるのでしょうか。
お世話になっている村の人に聞いて、連絡を取って貰いました。

朝早く、大工さんが2人、様子を見に来てくれました。
大工さんの朝は早くて、8時の到着です。
夜型人間の私も、頑張って起きて待っていました。

モナは幸い、寝室で熟睡中です。
お陰で、何の問題もありません。

お昼過ぎに戻って来て、ドアを削ると言う大工さんの話を夫に電話します。
夫は、それなら現状のままで様子を見ることにすると言います。

午後は、シャワーから水漏れがしているので、やはり連絡を取って貰った水道屋さんが来ます。
睡眠不足でうとうとしている時に、玄関チャイムが鳴りました。
水道屋さんは、部品を調達すると言って帰って行きました。

今までは、家の不具合があっても、なかなか修理が難しいと思っていました。
宮崎市内からは遠すぎて、頼むのも躊躇します。
30分くらい離れている村の中央部から、困った時には来て貰えることが分かりました。


ニコちゃん、お食事中。


食べ残しを貰えないかとモナがじっと見ます。


明日は夫が留守なので、今夜、点滴することになりました。
点滴の準備をしていると、脱走するニコちゃん。
戻されて、注射の針に騒ぎます。


騒いだので、口に入ったままのフードがポロリと落ちました。

冷凍庫の整理

家でゆっくりと過ごす休日は、私たち夫婦にはありません。
何かしら仕事が無いとダメな性格です。

朝から、夫は漬け込んでいた豚肉でベーコン作りです。
午後は夫に、換気扇の掃除を頼みました。
入る大きさの部品は食洗機で洗います。
洗いにくいドラムなどが簡単に綺麗になります。

私は冷凍庫の発掘作業をします。
勿体無くて捨てられない食品を思い切って捨てます。
かなりの量が出てしまいました。
ついでに、冷凍庫の中も掃除します。

牛すじ肉と大根で煮物を作っていると、ニコが匂いに釣られて足元にやって来ます。
食欲がある、良い兆候です。


昼間は暖かくて、モナもニコもデッキで遊びます。


ニコの徘徊を見守るモナちゃん。

自前のコンパス

いつものパターンとなった、週末の買い出しドライブに出かけます。
今回のドライバーは私です。
前方からは、トラックが何台も走って来ます。
山道は、何箇所もの工事現場を持っていることがよく分かります。

最近、お気に入りになった西都のお弁当屋さんに、まず立ち寄ります。
ほかほかの温かいお弁当を持って、西都原古墳群の公園へ向かいます。
広い駐車場に車を停めて、モナとニコから食事です。

車の中から見える風景は広々としていて、心もゆったり。
霞がかる景色は、春を実感します。
この霞は、昨日の天気予報で言っていた黄砂なのかしらとも思います。
だとしたら、ちょっと残念。

美味しいお弁当を食べて、高鍋へ出発です。
夫が検索してくれたナビで、いつものコースとは違う道です。
でも、なんだかヘン。
どんどん違った方向へ行くようです。
回り道をしたものの、高鍋の町へ到着します。

その後もナビは、目的地と違う方向へ行かせようとします。
私が生来持っている自前のコンパスで判断します。
めでたく、到着することが出来ました。


お出かけは楽しいけれど、疲れました。


ニコちゃんもベッドでお休みします。

洗濯機の納入

お昼頃、叔母の施設に持って行く洗濯乾燥機を、業者が今から運ぶと言う連絡を受けました。
叔母にも、早速、洗濯機が入るからと伝えます。

しばらくして、電話すると、ちょうど、設置作業の最中でした。
叔母が、「大きい！私は毎日、洗濯したかったのに・・・」と業者さんに文句を言っている声がします。
今頃になって何を言っているのかと、ハラハラします。

叔母に、大きいように見えるけど、今までの洗濯機とはタイプが違うのだと説明します。
それでも、不満そうな叔母です。

業者さんが帰った頃を見計らって、再度、電話しました。
服や下着だけではなく、毛布や布団も洗うのだから大きい方が良いのだと言うと、「私もそう思っていたのよ。」と、あっさり受け入れます。
さっきは不満たらたらだったのに、肩透かしを食らわせられるのはいつものことです。

とりあえず、洗濯機の交換は完了しました。
後は、使いこなしが出来るかどうかが問題です。
コロナ禍のせいで、叔母に面会が出来ません。
電話口での説明は大変です。


小さいベッドに、窮屈に寝ています。


と、思ったら、端っこと端っこ。

お雛様

お雛様を飾ったのは、もう遠い昔です。
この時期になると、母が一つ一つ、箱から出してくれるお雛様を、そばに張り付いて見ていました。
母がそっと薄紙を取り除き、お雛様の顔が現れます。
ウキウキした気持ちになりました。

お雛様は上品なお顔立ちで、選んだ母が自慢していました。
少し成長した私がデパートのお雛様を見ても、子供ながら、我が家の方が美しいと思ったものです。

時代に影響されるのか、時々によってお顔立ちが変わってくるように思います。
目がはっきりくっきりと大きくなったり、細くて切長だったりしました。

私にとっては、我が家のお雛様のお顔が基準です。
切長の目が、いかにも日本人らしくて、上品で、平安貴族を思い起こします。

あのお雛様、一体、どこに行ったのでしょう。
我が家の謎です。


なんだか人間っぽい表情をします。


お昼時は、なかなかニコの食事のタイミングが合いません。
直前まで寝ていると、食欲が出ないので困ります。

買い替え

施設にいる叔母の洗濯乾燥機を買い換えるため、街へ行くつもりです。
朝、用意していると、夫がニコの薬が無いと言います。
薬が切れた頃に、病院へ来るように言われていました。

急遽、みんなで街へ向かうことになりました。
夫はモナとニコと家でゆっくりと過ごす予定だったのに、気の毒なことです。

早めのお昼ご飯を食べ、出発です。
宮崎市内に入ると、家電量販店に直行します。

以前の洗濯乾燥機は、コースが終わってもまだ濡れていたり、洗ったはずのタオルが濡らすと泡が出るほどに濯ぎが完了していないと、叔母が気にしていました。
そばで見ているわけでも無いので、実際のところはどうなのか、私には分かりません。
でも、一旦、気にし始めると、もうダメです。
叔母の頭の中には使えない洗濯機と言うレッテルがペタリと張り付きます。

家電量販店では、洗濯機の在庫がなかなか厳しいとの話でした。
やっと見つけたのは、すぐに納入が出来るものでした。
少々高かったけれども、１ヶ月後まで待つことは出来ません。
私の任務は完了です。

前回よりも、少し体重が軽くなっていました。
血液検査の結果は、悪くは無かったものの、安心は出来ません。
引き続き、三日に1度、点滴します。


ニコに付き合わされたドライブ。
疲れました。