軽い気持ちで行ったのですが、結局は手術のようでした。
まずは苦手な麻酔の注射からです。
被せていた詰め物を取り除きます。
治療を進める内に、詰め物の整形なども、一気にやってしまうことになりました。
2度に分けて来なくても良いので、その方が私としては便利だと思いました。
時間が掛かるのは、仕方がありません。
椅子に座り治療が始まると、謎の世界に入って行きます。
目を閉じているので、治療の道具も何をどうされているのか、皆目、分かりません。
分かるのは、音と匂いだけです。
盲目のヒーロー、「デアデビル」なら、しっかり分かるのでしょうが、凡人の私にはさっぱりです。
音と匂いは、私に余計な想像を膨らませます。
どんどん膨らんで行く先は、恐怖です。
そこから逃れるために、違うことを考えるようにします。
正に現実逃避です。
診察室をよろよろと出ると、外はすっかり夕方の景色です。
モナとニコが泣き喚く家に辿り着いたのは、6時半でした。
遅くなってごめんなさいね。

どれくらい長く、2匹で騒いていたのでしょう。
